賃貸 vs 購入 シミュレーター

購入する場合と借りる場合の条件を入れると、何年目で購入が賃貸を上回るかが分かります。諸費用と、使わずに運用した場合の利益まで含めて比べます。

このページの内容 (4)

入力

検討している物件の購入価格です。

価格のうち現金で払う割合です。残りを借入します。

年利です。平均値ではなく、実際に提示された金利を入れてください。

ローンの返済年数です。グラフは最低でもこの期間を表示します。

同程度の物件を借りた場合に毎月支払う額です。

売却や転居までにそこへ住むと見込む年数です。

購入時に一度だけかかる費用です。不動産取得税・登録免許税・印紙税・仲介手数料・司法書士報酬などが含まれます。

売却時に差し引かれる費用です。仲介手数料や登記費用などが含まれます。

保有中に毎年かかる税を物件価値に対する割合で入れます。固定資産税・都市計画税は評価額と自治体によって変わります。

修繕積立金・管理費・保険料・修繕費をまとめて、物件価値に対する年率で入れます。

将来の価格変動についての仮定です。誰にも分からないので、幅を持って試してください。下落を見込むならマイナスを入れます。

更新のたびに家賃がどれだけ上がるかの仮定です。

住宅に固定しなかった資金を運用した場合の利回りです。これが機会費用になります。

結果

住む予定年数での購入の有利額
-493,934

約-49万円

損益分岐年
12
最初に必要な現金
9,200,000
結果
この期間では賃貸が有利です。購入はこの後で追いつきます。
購入した場合の資産
24,655,705
賃貸を続けた場合の資産
25,149,639
頭金
8,000,000
購入諸費用
1,200,000
借入額
32,000,000
毎月の返済額(元利)
181,692
保有にかかる毎月の総額
248,524
保有中の支出合計
31,122,559
支払った家賃の合計
23,386,314
売却した場合の手取り
24,655,705

24,655,705 (buy) − 25,149,639 (rent) = -493,934 @ 10y; break-even @ 12y

年ごとの内訳

年単位で集計した値です。端数処理のため、各行の合計は上の結果とわずかに異なる場合があります。

購入 (¥)賃貸 (¥)差額 (¥)
17,571,06910,634,805-3,063,736
29,200,65312,103,699-2,903,046
310,891,15013,607,257-2,716,107
412,645,06715,146,050-2,500,983
514,465,02216,720,639-2,255,618
616,353,75318,331,582-1,977,830
718,314,12319,979,425-1,665,301
820,349,12721,664,702-1,315,575
922,461,89623,387,937-926,041
1024,655,70525,149,639-493,934

計算の仕組み

計算式各年:購入時の資産 = 物件価値 × (1 − 売却諸費用%) − ローン残高 + 積み上がった運用資産。賃貸時の資産 = 積み上がった運用資産(頭金 + 購入諸費用から開始)。毎月、支出が少ないほうが差額を運用に回します。損益分岐年は購入 ≥ 賃貸となる最初の年です。

「賃貸と購入はどちらが得か」は、どちらか一方が常に正しいかのように語られがちですが、そうではありません。ある物件と同程度の賃貸物件を比べると、購入はほぼ必ず最初は不利で、いずれ有利になります。本当の問いは「その逆転がいつ起きるか」だけです。それが損益分岐年で、諸費用・住む年数・価格や家賃や運用利回りの前提しだいで大きく動きます。この計算機は平均値の議論ではなく、あなたの数字でその年を求めます。

購入が最初に不利な理由

購入が最初に不利なのは、資産にならない一度きりの費用があるからです。買うときに諸費用を払い、売るときにも仲介手数料などを払います。さらに頭金として入れた現金は、その分だけ他で運用できなくなります。ですからここでの比較は「毎月の返済額と家賃」ではありません。その比べ方をすると購入がほぼ必ず勝ってしまいます。比べるのは資産です。ある年に購入して売却した場合の手元資産と、同じ期間に借りて差額を運用した場合の資産を並べます。

公平に比べるための前提

公平に比べるため、両方に同じ現金と同じ月々の予算を与えます。購入側は頭金と諸費用を物件に入れ、運用資産はゼロから始めます。賃貸側は同じ現金をそのまま運用します。毎月、支出が少ないほうがその差額を自分の運用資産に回すので、同じお金が二重に数えられることも、どちらかが得をすることもありません。各年末の資産は、購入側が「売却手取り(物件価値 − 売却諸費用 − ローン残高)+運用資産」、賃貸側が「運用資産」です。損益分岐年は、購入側が賃貸側に初めて追いついた年です。

日本では購入諸費用の内訳が多く、これが最初の遅れを決めます。不動産取得税は地方税法に基づいて課され、住宅には軽減の特例が設けられてきましたが、その適用期限は延長を重ねてきた経緯があるため、必ず最新の扱いを確認してください。ほかに登録免許税・印紙税・仲介手数料・司法書士報酬などがかかります。保有中の固定資産税・都市計画税は固定資産課税台帳に登録された評価額を基準に計算され、評価額は購入価格とは一致しません。だからこそこの計算機は税率を決め打ちせず入力として受け取ります。自分の物件と自治体の条件を確認してから結果を読んでください。

保有中の費用は購入価格ではなく、その時点の物件価値に対する割合として計算します。長期では、これが結果を左右します。1年目の金額のまま固定すると、価格が少しでも上がる前提のとき25年目が不自然に安くなるからです。修繕積立金・管理費・保険料・修繕費はまとめて年率一つにしてあるので、三つではなく一つの数字を動かせば済みます。管理費の高い新しいマンションと、修繕の負担が大きい古い戸建ては、まったく違う経路で似た総額になることがあります。

調べようのない三つの入力

入力のうち三つは事実ではなく、どこにも調べに行けません。物件価格の変動率・家賃上昇率・運用利回りです。これらは将来についての仮定で、正しい値を持っている情報源はありません。この計算機の使い方は「正しい数字」を探すことではなく、一つずつ変えて答えがひっくり返る場所を見ることです。ありうると思えるどの変動率でも購入が勝つなら、その判断は堅いと言えます。同じくらい信じられる二つの値の間で答えが変わるなら、金銭的には引き分けです。そうなったら、計算機が値段をつけられないもの、つまり本当に何年住みたいか、いつでも動ける自由をどれだけ重く見るかで決めるのが正直な結論です。

家賃上昇率は、思われている以上に効きます。固定金利のローンの元利部分は上がりませんが、家賃は更新のたびに見直されます。1年目には小さく見える差が年を追うごとに積み上がり、損益分岐年を動かす最大の要因になります。家賃が速く上がる地域では、価格が高く見えても購入が有利になりうるのはこのためです。固定資産税や維持費は価値とともに上がるので保有が完全に固定というわけではありませんが、その中で最も大きい項目は固定されています。

税金を扱わない理由

この計算機は税金を意図的に扱いません。売却益への課税、住宅ローン控除、家賃収入への課税、運用益への課税は国ごとに仕組みが違い、国内でも頻繁に変わります。これを組み込むと複数の税制を同時に維持することになり、どれか一つが変わった瞬間に静かに誤った答えを出し続けます。そのため比較は両側とも税引前で、対称性は保たれますが、あなたの条件で税の優遇が大きい場合は実際の損益分岐年がずれます。結果は金融機関や税理士に相談するための試算として扱ってください。助言ではありません。

各前提が損益分岐年をどちらに動かすか
この値が上がると損益分岐年理由
毎月の家賃早まる保有に比べて借りるほうが割高になる
家賃上昇率早まる更新のたびに差が開く。返済額は増えない
物件価格の変動率早まる売却手取りがローン残高の減りより速く増える
購入・売却諸費用遅れる埋めるべき最初の穴が深くなる
固定資産税・維持費遅れる保有の毎月の負担がずっと重くなる
運用利回り遅れる賃貸側が手元に残した現金がより多く働く
ローン金利遅れる返済に占める利息が増え、資産にならない

よくある質問

何年住めば購入のほうが得になりますか。
万人に当てはまる年数はありません。結果に出る損益分岐年がまさにそれを示します。購入諸費用と売却諸費用の合計、家賃と保有費用の差、そして価格変動率と運用利回りの前提で大きく変わります。自分の数字を入れて、グラフで二本の線が交わる年を読んでください。
なぜ最初の数年は購入が損になるのですか。
購入も売却も、資産にならないお金がかかるからです。0年目の時点で購入側はすでに購入諸費用を手放しており、出るときには売却諸費用も負担します。一方で賃貸側はその現金をまだ持っています。グラフが最初からその差を見せているのは意図的で、価格上昇と家賃の節約がこれから埋めるべき穴だからです。
物件価格の変動率には何を入れればよいですか。
ここで断定できるものはなく、自信たっぷりに数字を埋める計算機は当て推量をしています。一つの値ではなく幅として扱ってください。低め・中くらい・ゼロで計算して、答えが変わるかを見ます。変わらないなら判断は堅く、変わるなら金銭計算は決め手ではないということです。
固定資産税や維持費、保険は含まれていますか。
含まれます。保有中の税は専用の入力欄があり、維持費・保険・管理費はまとめて年率一つとして入力します。どちらも購入価格ではなくその時点の物件価値に対して計算されるので、価値の変動に応じて動きます。
なぜ賃貸側の資産が増えるのですか。
頭金を住宅に固定しなかった人は、その現金を持ったままだからです。これを無視すると比較が不公平になります。両方に同じ元手と同じ月々の予算を与え、その月に支出が少なかったほうが差額を入力した利回りで運用します。この機会費用は、賃貸か購入かの議論で最も見落とされる項目です。
所得税や譲渡所得税、住宅ローン控除は考慮されますか。
されません。これらの規定は国ごとに異なり頻繁に変わるため、組み込むと複数の税制を維持することになり、どれか一つが変わった瞬間に静かに誤った答えを出します。比較は両側とも税引前で対称に保っています。優遇が大きい場合、実際の損益分岐年は表示とずれます。
損益分岐年とは具体的に何を意味しますか。
その年の末に売却したとしたら、同じ期間に借りて差額を運用した場合と少なくとも同じだけ手元に残る、という意味です。ある時点での資産の比較であって、保有のほうが毎月安いという意味ではありません。

参考文献

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最終更新日: 2026-08-22

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